もとしげ おろし器 小 10cm 白 / 黒
■サイズ:直径100 × 高さ20(mm)
■素材:陶器製(石見焼)/シリコン
■重量:約150g
■装丁:箱入
■食器洗浄機:使用可 ■製造:日本製 島根県江津市
究極のすり鉢とおろし器を島根から世界へ届けたい。
もとしげ by 株式会社元重製陶所
大正14年(1925年)もとしげは、日本国指定のの伝統工芸である石見(いわみ)焼の、はんど(水がめ)や植木鉢など、常に生活に密着した道具を作るメーカーとして誕生しました。現在は「すり鉢」と「おろし器」に特化した本物の専門窯元として存在感を放ちます。
島根県西部、石見地方。元々石見では窯業が盛んで、特に水瓶は北前船を使って全国津々浦々に出荷された歴史を持ちます。上の写真も、美しい海が見えますね。
石見焼の甕は耐水性に優れ、水を貯める必要があった当時は水がめとしてすべての地域から需要があったのですが、上下水道の普及と共に衰退し、苦しい時期を迎えました。窯元は一気に激減。ですが、石見焼の特長である塩分、酸、アルカリによる腐蝕への強さに着眼し、漬物や梅干し、味噌用の小口の瓶、そしてすり鉢。素晴らしい日用品を作ることができるという発想の転換、地域の伝統を守りたい情熱が石見焼を生まれ変わらせ、今があります。
道具を通じてつながっていく、伝統と今。
親から伝統を受け継ぎ、息子がそれを元に革新していく。
それはまさに本気のものづくりでした。2018年の9月、ココショクは元重慎市(四代目・専務)に初めてお会いし、その思いに触れました。
「ぜひ、大根をおろしてみてください!」そんな言葉で手にとったそのおろし器の使い心地は手から通じてはっきりと"今までのおろし器とは違う"実感を持っていました。この鋭いつぶつぶはどうやってつけているんだろう・・・疑問に思って問いかけてみたところ、ちょっとシャイな感じの四代目は笑顔で「秘密です」と答えてくれました。「でも、僕が考えたんです」と。
そこから始まったストーリーは驚きの連続でした。
すべてがオリジナル。そしてオンリーワン。
工場には、たくさんの見たこともない機械や道具があり、そのほとんどが、工学系出身の元重さん親子が自ら設計し作ったもの。
昔ながらの受け継がれた技術だけでは続かない。現代の家庭でも使いやすい道具を作るために、革新していかなければならない今があります。
昨日、すり鉢を使いましたか?と聞かれたら大勢の人が「NO」と答えるはず。(昨夜の夕飯がとろろご飯だった場合とかでなければ)そう、最近ではすり鉢を頻繁に使う人が減っているのです・・・
昔もとしげの中心を担っていた「水がめ」が使われなくなっていったように、使いやすかったはずの道具が生活から消えていく。ならば、今のライフスタイルに合うものを!もとしげは情熱をもって、工程から道具までを考える作り手として挑戦を続けているんです。
もとしげは石見焼の窯元として、水がめや植木鉢など、いつも生活に必要な道具を作り、ここまで歩んできましたが、今は「すり鉢」と「おろし器」のみを作る専門の窯元です。
この形でものづくりを行っているのは、日本でも唯一。
島根県西部で作られる、この石見焼は国指定の伝統的工芸品です。その最たる特長は、この地方特有の良質な土。焼成温度1300℃以上というおそろしく高い温度で焼かれる土は、普通の陶器とは異なり磁器のように硬く、軽くて丈夫な器へと変化するのです。そのため、耐水性・耐酸性・耐アルカリ性に優れ、塩分にも強くなります。
この石見焼の特長は、一つ一つ手で削られる鋭いすり鉢のくし目にぴったりで他の陶器とは一線を画し、まさにすり鉢やおろし器を作るために生まれたような賜物です。また、つるつるの磁器とは違い、陶器の表面には細かい凹凸があり、食材をすべらせず快適に使うことができるのです。
こればっかりは、機械には任せられない!と日々職人の手作業で作られ続けています。
大根おろしはしゃきしゃき感の残る、うまみのあるおろしが軽い力で素早く作れます。ちょうど、鬼おろしとなめらかなおろしの中間ぐらい。わさびやショウガも空気を含んだふわっとした感じでおろし上がります。大きいサイズはサンマの塩焼きに合わせて最高の大根用に、中サイズや小サイズは薬味おろしなどに最適。
おろし器にもすり鉢にも裏にはシリコンのすべり止めが施され、可愛い「元」の刻印が押されています。(シリコンは濡れた面では滑ってしまいます。乾いたところでお使いくださいね)
液状のものをおろした時にも使いやすい注ぎ口がちょこんと配置されていますが、これもすべて人の手で絶妙に作られます。
元重さんの開発した特殊な機械でセラミックのかけらが一つ一つ、配置されています。このランダムな刃がしっかりと食材をとらえ、大変使いやすいおろし器を実現。空間が開いているのでお水でさっと流せば繊維も残らずきれいに。ショウガなどのくずが残らずお手入れのストレスもありません。
軽い力で、美味しくおろせるおろし器。食材が飛び出しにくく、真ん中に自然と集まってきてくれるすり鉢。そして広い底面は抜群の安定感で本当に使いやすい!使いやすさの理由はずっと長い間手で刻み続けてきた、するどく、欠けづらいくし目(すり鉢)と、四代目が自ら考案したおろし器の突起にあります。すり鉢を持たない家庭が増え、格安のプラスチックのおろし器が出回り、手仕事の良さが薄らいでいく中、このすり鉢を通じて、美味しい日本の文化を後世に残していきたい。そんなもとしげの思いが込められて生まれた商品たちです。
おろし器は、大・中・小と3サイズ。お色は黒と白からお選びいただけます。すべて箱入りでお届けします。大きなサイズはたっぷりおろし、小さなサイズは一人ひとりの擦りたて薬味皿としてお使いください。
もとしげ
株式会社 元重製陶所
ぶれない一途なものづくりをお客様に。
日本でも珍しいすり鉢専門メーカー 島根県の「元重製陶所」。 当社のすり鉢はすべて国内で生産しており、品質には絶対の自信を持ってお届けしております。また、直接口に入れるものですので、材料も100%安心安全なものを使用しております。例えば、粘土は地元の島根県・石見地方のものと、美濃焼で有名な岐阜県・多治見地方のものを混ぜたものを使っています。色付けで使用する釉薬や内薬は、人体に有害となる鉛が一切含まれていないものを使用しておりますので、安心してお使いください。石見焼の水がめを作る窯元としてスタートし、ものづくりにこだわり、誰もが使いたくなるようなデザインをお届けすることを実現したい。そう考えて「すり鉢・おろし器専門窯元」は生まれました。本当に使いやすい道具を通じて、日本の食卓、そして世界の食卓を豊かにしていきたいと考えています。
もとしげ 四代目 元重慎市
もとしげ おろし器 小 10cm 白 / 黒
■サイズ:直径100 × 高さ20(mm)
■素材:陶器製(石見焼)/シリコン
■重量:約150g
■装丁:箱入
■食器洗浄機:使用可 ■製造:日本製 島根県江津市