奥深い完成度と、ハッとするような着想
瀬尾製作所株式会社 -
富山県高岡市のものづくりといえば、高岡大仏に代表される銅器の技術。
銅鐸や立像、公共のモニュメントといった大きなものから、仏壇の高杯や仏飯器のような小型のものまで、 現在日本国内に流通している銅器の約95%が高岡市内で製造されているそうです。 およそ400年前に鍋や釜などの鉄器、それに続く銅器の鋳造から始まった高岡の金工業は、
現在の大規模なアルミニウム工業や、それに関連する航空部品や建築材の製造業に見るように、
長い時の変遷とともにさまざまな金属を用いた産業へと、技術・素材の裾野を広げていきました。
そんな日本屈指の金工の地であり、上述の高岡大仏がそびえる大佛寺(だいぶつじ)、
そして仏殿、法堂、山門が国宝に指定されている瑞龍寺(ずいりゅうじ)を擁する祈りの地でもある高岡に、
1935年、茶道具や仏具を製作する会社として瀬尾製作所さんは創業しました。
「曲げ」、「溶接」、「絞り」、「鍛造」―――
創業から磨き続けた技術で、銅器の部材作りから、チタンやステンレスを材とする製品、
現在では雨樋などの建材、インテリア関連製品まで幅広くものづくりを行っています。