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坂東ガラス「秀緑」 緑酒 縄目グラス キルンアート/ 酒器 お猪口 ぐい呑み おちょこ 日本酒 冷酒グラス / ガラス工芸品 作家 デザイナーズ / 窯の輻射熱と鉄分で作り出す少し変わった青色が美しい、手作りのお猪口です。

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  • 緑酒 縄目グラス

    ■サイズ:約 直径65 × 高さ55(mm)
    ■素材:ガラス
    ■製作:茨城県坂東市

    茨城県坂東市のガラス工房「秀緑」さんの、冷酒用のグラス作品です。
    藍色がかった涼し気な色合いと、すこしレトロで気取りのない姿と手触りには、やはり気取らない普段飲みの冷酒がよく合います。ほっと一息つきながら手元を見ると、その独特な青がほんのり溶け出した酒影が手に映っていて、なんともしみじみとしたお酒が呑めるグラスです。
    もう片方のスタンダードグラス(ぐい呑み)に比べてやや口広な型ですので、鼻先で日本酒の香りをおだやかに引き立てます。
    もちろん冷茶用のグラスとしてお使い頂いても、口当たりが柔らかく、美味しく召し上がれます。小さめの器ですので、濃く出した冷茶をゆっくりと召し上がるのに最適です。

    元酒蔵ということで、秀緑にはもう使うことのない日本酒の一升瓶や四合瓶がたっぷりあります。これらに加えて、作家さんたちの製作や体験コーナーの途中で出てしまうガラスの破片などを作品へ再利用しているのも秀緑さんの特徴です。
    「緑酒」というシリーズはすべて神秘的な色合いの青色をしていますが、お話によると、この青は廃ガラスに含まれる鉄分などを、年季の入った窯で焼くことでしか出せない特殊な色なのだそう。理由のない再利用ではなく、新しいものを生み出すための再利用とは、なんとも感覚に訴える美しい発想です。
    平たい部分はほとんど無色に透き通りながら、視点次第でガラスが重なる箇所では藍色がかった青が唐突に濃く映り、形はどれもシンプルなのに、表面に入った微妙な波や割れ模様や凹みが全体に複雑な印象を与えています。
    なかでも特に縄目グラス(左の写真 手前)では顕著ですが、底の部分が震える水面のように、次には溶けかけた氷のように見えたりと、緑酒はどれも角度によって違う姿を楽しめる作品です。
    手に持った感触もすばらしく、触れる指になじむグラスや一輪挿しに仕上がっています。


    秀緑さんのシリーズ作品には、六角皿(ろっかくざら)、Urban Plate(アーバンプレート)、緑酒(りょくしゅ)がございます。
     

    坂東ガラス 秀緑(しゅうろく)

    もともと大塚酒造という、100年以上もの歴史をもつ酒蔵だった建物を一部改修し、町興しの施設として生まれ変わった坂東市観光交流センター。
    その施設のうちのひとつが、「坂東ガラス工房 秀緑」さんです。
    2016年の11月に旧大塚酒造店舗兼主屋・旧大塚酒造本蔵として、日本の有形文化財に登録された古い酒蔵には、たくさんの日本酒の一升瓶や四合瓶が残っていました。
    それらを廃ガラスとして再利用しつつ、秀緑へ集まった若いガラス工芸作家さんたちが「新しい坂東市のものづくり」へむけて始動したのが、つい2016年4月のこと。
    「緑酒」というシリーズはすべて神秘的な色合いの青色をしていますが、
    お話によると、この青は廃ガラスに含まれる鉄分などを、年季の入った窯で焼くことでしか出せない特殊な色なのだそう。
    理由のない再利用ではなく、新しいものを生み出すための再利用とは、なんとも感覚に訴える美しい発想です。
    5人もの工芸作家さんたちの製作・広報の場として、同時に交流センターのなかの公の施設として、これから秀緑さんはどのような歩みを見せてくれるのでしょう。
    若いガラス作家さんたちと年季の入った窯が織りなす、すこし風変わりで素敵な色彩を、どうぞご覧ください。


    お確かめ頂きたいこととお願い
    ・予告なく若干仕様が変わることがございます、ご了承下さい。
    ・電子レンジのご利用はお勧め致しておりません。
    ・お洗いになる際は、金属製のたわしやスポンジは避け、柔らかいスポンジをお使い下さい。
    ・すべてが手作業のため、表記のサイズとはわずかな差が生じることがございますが、これも手づくりの良さとお考え頂き、末永くお使い頂ければ心より幸いでございます。





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    緑酒 縄目グラス

    ■サイズ:約 直径65 × 高さ55(mm)
    ■素材:ガラス
    ■製作:茨城県坂東市
       

茨城県坂東市岩井にある、坂東ガラス工房「秀緑(しゅうろく)」さん。
沖縄県の琉球ガラス村の協力のもと、2016年の4月に坂東市観光交流センターの敷地内に誕生した、できたての工房です。
写真の方は五十嵐智一さん。金箔や銅箔といった異質な素材を組み合わせ、見る目も、触れる手も「これが本当にガラス?」と惑わせてしまうような「ガラスらしくない作品」のシリーズを考案したり、さらにはリサイクルできない蛍光灯の廃ガラスを溶かして作品として生まれ変わらせるという、まったく新しい手法を製作の基礎にしているなど、普通では思いつかないような発想と色彩感覚をお持ちの作家さんです。
かれこれ15年来ガラス工芸作家としてたくさんの個展やグループ展などを開いてきた、ベテランの五十嵐さんを筆頭に、それぞれが美術系大学でガラス工芸を専攻した新進気鋭の若い作家さんたちが集い、「秀緑」のメンバーとして活動しています。

 


ガラス工房を擁する坂東市観光交流センター自体も、大塚酒造という旧酒蔵の構造をそのまま保存しつつ、比較的最近に交流センターとして生まれ変わった施設です。
大塚酒造は100年以上の歴史をもつ、市内で唯一の酒造所でしたが、跡継ぎの不在で2011年に廃業。その跡地を坂東市が買い取り、太い梁や大黒柱といった、日本建築ならではの造形そのものは文化財産として保ちつつ、数か所を観光案内所や公演ホールへと改修し、交流センターとして坂東市の地域活性化に活用しています。
実のところ、観光交流センターの名、同時にその中のガラス工房の名でもある「秀緑」も、大塚酒造が醸造していた日本酒の銘柄「秀緑」をそのまま踏襲したものなのです。

2016年の11月、同施設は旧大塚酒造店舗兼主屋・旧大塚酒造本蔵として、日本の有形文化財に登録されました。
 


秀緑さんのガラス工房には、五基の溶解炉や再加熱炉、吹き竿を掛け置く鉄柵、大量のブリキ製バケツなど作業用の機器や道具がずらっと並び、ずいぶん硬派な印象を受けます。
光の具合で舞台照明が差しているように見える写真の中で、長い吹き竿を構え、赤く熱したガラスを膨らませているのは作家の高橋知希さん。
ガラスがまだ柔らかい間に、余分な材を切り落としたり、一輪挿しの口の部分を曲げで形作ったり。
こうした工程を経て、「緑酒」シリーズのグラスや一輪挿しが出来上がるのですが……あんなに大きなニッパーやピンセットで造形したとはとても思えないほど、完成作品は線が柔らかくて涼しげです。
 


写真の魔力によって、秀緑の玄関先からずっと私たちを案内して下さっているように見える五十嵐さんと、秀緑メンバーの河合優里さん。お二人とも笑顔がすてきです。
さらに作家の正田真也さんと佐藤静恵さんのお二人が加わった総勢五人が、入れ替わり立ち代わりでガラス工房秀緑を切り盛りしています。
作家さんたちそれぞれの広報・製作の場でもあると同時に、坂東市の施設としての公共の場でもある工房では、メンバー自らが手ほどきする吹きガラス体験も受け付けています。
体験教室は要予約制ですので、お近くにお住まいの方や興味のある方は、ぜひ坂東市観光センターの公式HPで詳細をご覧ください。

公といえば、茨城県旧岩井市と旧猿島町が合併し、茨城県坂東市となったのもつい平成17年のことだそうです。
まだ10年と少しの歴史しか持たない若い坂東市と、できたてのガラス工房。
そして、これから活躍してゆく若い作家さんたちが送り出す作品。

すでに長い歴史に終わりを迎えたおおきな酒蔵の跡地で、生まれたての「秀緑のガラス工芸」のこれからがゆっくりと育まれてゆきます。
 



 - 緑酒(りょくしゅ) - 

元酒蔵ということで、秀緑にはもう使うことのない日本酒の一升瓶や四合瓶がたっぷりあります。これらに加えて、作家さんたちの製作や体験コーナーの途中で出てしまうガラスの破片などを作品へ再利用しているのも秀緑さんの特徴です。
「緑酒」というシリーズはすべて神秘的な色合いの青色をしていますが、お話によると、この青は廃ガラスに含まれる鉄分などを、年季の入った窯で焼くことでしか出せない特殊な色なのだそう。理由のない再利用ではなく、新しいものを生み出すための再利用とは、なんとも感覚に訴える美しい発想です。
平たい部分はほとんど無色に透き通りながら、視点次第でガラスが重なる箇所では藍色がかった青が唐突に濃く映り、形はどれもシンプルなのに、表面に入った微妙な波や割れ模様や凹みが全体に複雑な印象を与えています。
なかでも特に縄目グラス(左の写真 手前)では顕著ですが、底の部分が震える水面のように、次には溶けかけた氷のように見えたりと、緑酒はどれも角度によって違う姿を楽しめる作品です。
手に持った感触もすばらしく、触れる指になじむグラスや一輪挿しに仕上がっています。
 



 - Urban Plate(アーバンプレート) -

基調となる縞模様の色に対して、ほとんど反対色に位置する色を絶妙なリズムで挟んだ、カラフルなスクエアプレート。日本クラフト展に入賞した作品です。
柔らかく持ち上がったフチや、一見シャープに見える角の滑らかな手触りも気持ちいいんです。
これだけふんだんに色が使ってあると、食卓用のお皿としてはお料理の色と喧嘩しそうな気がしたのですが……。実際に使ってみてすぐに気が付いたのは、縞をつくっている顔料がお料理よりもやや薄目の色なので、食卓のうえで使っている間はお料理が主役、盛っていない間はお皿の配色が主役に切り替わる、という楽しさでした。
お料理の盛り付けはもちろん、飾り皿、ソープトレイなどなど、シーンに合わせて表情が変わるのも魅力です。

 



 - 六角皿(ろっかくざら) -

12色ものバリエーションのある六角皿は、どれもポップでありながら渋い、複雑な色を見せているのに、二つ三つ並べて料理を盛っていくうちにとても色彩が映えることに気が付いて、ちょっとびっくりします。
秀緑の皆さんの作品のすごいところは、どれも触り心地がなんだかフワっとしてるということ。ガラスなので本来はありえないのですが……。
特に六角皿のシリーズは、角の多いデザインに反してどこを触っても柔らかくしっとりした感触で、そのガラス作品らしい重みがなければ何か別の素材で出来ているのではと思ってしまうほど。
単純ではない色作りと、独特な手触り。いくつもの驚きが詰まったすてきな作品です。

和の小料理をすこしずつ盛ったり、ハーブを添えて洋の冷菜を飾ってもすごくカラフルに映えそうです。
でもひょっとして、中華料理の大皿をこの六角皿がぐるっと囲んでいる円卓を想像すると、じつは中華が一番ぴったりくるお皿なのかも…?
色と模様を組み合わせることでいろいろな雰囲気を作り出せ、今日は何を盛ろうか、どんな風にテーブルへ並べようか、食事のたびにワクワクしちゃいます。

 



新しいことずくめの秀緑さんですが、それぞれの作品はむしろ少し懐かしげな姿をしていて、ちょっと昔の日本を様式化したような雰囲気を持っています。
どこかで見たことのある作品なのに、やっぱり見たことのない、そんなガラス作品。
古風な美と新しい色が、どこかで気持ちよく調和する、そんな秀緑のものづくり。

若いガラス作家さんたちと年季の入った窯が織りなす、すこし風変わりで素敵な色彩を、どうぞご覧ください。